クラウドとマレーシアでぐだぐだする日記

いい感じのITエンジニアでいるためにアウトプットします

海外拠点の立ち上げに必要なIT機器を規模別に考えてみる

こんにちは、海外にきて随分たったなーと感慨深いシゲルです。

仕事がらいろんな会社のオフィスに行ってIT機器の導入をやってきたので必要になってくるIT機器を一度まとめてみます。製造業で工場や倉庫を立ち上げる場合、最初から大規模になる場合が多く状況が変わってきますので分けて紹介します。

海外進出した時に必要なIT機器はコレだ!規模別に紹介

海外拠点の立ち上げに必要なIT機器を会社の規模別に紹介していきます。

現地法人立ち上げ時 メンバーは5名ぐらいまで

f:id:shige_shigetan:20170530085359j:plain
海外拠点立ち上げの一番最初の時期でレンタルオフィスに間借りしている場合も多いかと思います。メンバーとしてはアカウントとセールスの人間を雇って、さあ仕事するぜいぃ!!って感じのタイミングです。まあ5名ぐらいまでと書きましたが6名、7名になってもさして変わる訳ではありません。

日本だったら@XXXX.co.jp, マレーシアだったら@XXXX.com.myのような会社のアドレスが必要です。ドメインを確保したらOffice365やGoogleAppsなどのサービスを利用してメールアドレスを使えるようにしましょう。

  • ファイヤーウォール機器

レンタルオフィスの場合にもFWが必要となります。外側(レンタルオフィス側)と内側(自分たちのオフィス側)をネットワークとして区別
最近だとランサムウェアによる被害も流行っているようですので、ぜひ入れておきたい所です。

  • 無線アクセスポイント

 小さなオフィスで配線するのも面倒だと思うのでいっその事、パソコンは無線で接続してしまいましょう。最近ではノートパソコンだけではなくデスクトップでも無線LANが使えるタイプがあります。そもそもレンタルオフィスの場合、配線できないかもしれません。

  • NASサーバー

 ファイルを共有するための機器です。大きめのファイル(CADファイル、映像ファイル)を業務でメンバーとやり取りする必要がある場合、導入しておいたほうが良いでしょう。あるとかなり便利です。個人のPCはハードディスクは故障するとデータが飛びますがNASのハードディスクは複数で構成されていることが多く故障に強い仕組みとなっています。

  • プリンター

紙でのドッキュメン(経理書類など)の保存が必要な場合プリンターを買っておきましょう。この段階では人数も少ないので業務用の大きな複合機を用意する必要はありません。

  • 大事な事

現地でPCを買う場合は必ずオペレーションシステム(windows10, windows7とか)が英語表示のものにしましょう。
日本語バージョンと英語バージョンを比べると、おそらく値段は同じか日本語バージョンの方が割高になりますが 海外での入手のしやすさで考えると断然、英語バージョンです。また日本語バージョンを使うと日本人しかメンテナンスできないパソコンができあがります。購入元の会社がサポートしてくれたとしても、日本人が来なきゃいけない事をかんがえると対応までの時間が伸びる事を覚悟しなければなりません。


事業拡大期、メンバー10人以上

f:id:shige_shigetan:20170530085522j:plain
めでたく事業が拡大期に入りました、おめでとうございます。初期の立ち上げが完了しメンバー10人以上に増えていったところでしょうか。
おそらくパソコンも10台以上になってるとおもいます。

  • インターネット

もともとの事務所がレンタルオフィスだった場合、レンタルオフィスの共用のインターネットを使っていたかと思います。事業拡大を機会に別のオフィスに移る場合は忘れずインターネット回線の申込を行いましょう。

 パソコンが10台以上になってくると管理が面倒になってきます。またメンバーが増えスタッフ間でITスキル、リテラシーに差があることが分かってくる場合もあると思います。そんな時にPCの設定、各メンバーのアカウント情報を一括で管理できるようにしてくれるのがこのAD(Active directory)サーバーです。

  • バックアックのためにNASを使う

以前に購入したNASをサーバーのデータバックアップ用に使います。NASにあったデータはサーバーへ移します、これでバックアップが担保された構成となりました。

  • アクセスポイント(AP)

もし立ち上げ期の段階で家庭用の無線アクセスポイントを使っている場合、家庭用の場合、接続台数(PCとスマフォ)が10台 ぐらいが上限です、業務用に買い替えましょう。

  • ドアセキュリティー、監視カメラ

レンタルオフィスではなく新たにオフィスを借りた場合、ドアセキュリティーと監視カメラを設置しておきましょう。

工場や倉庫の場合

f:id:shige_shigetan:20170530085538j:plain
製造業、運輸業で工場、倉庫がある場合は事務所のみの場合と大きく必要なIT機器が変わってきます。最近では工場、倉庫のエリアにパソコンだったりハンディーターミナル、バーコードリーダを置いて現場でデータ入力を出来るようにしている所も多いです。特に工場の場合そうなのですが、遮蔽物が多く自由にLANケーブルを配線するといったことが難しいです、そこで必要となってくるのが無線のアクセスポイントとなります。

  • 無線アクセスポイント(たくさん)

広い工場エリアを全てカバーできるように配置を考える必要があります。またアクセスポイントまでの配線も気にする必要があります。実際に配置を考えるときはパズルの様に制約の有る条件をいろいろ考慮して考えるわけでなかなか面白いです。

  • 無線アクセスポイントコントローラー

こちらのコントローラがあると無線アクセスポイントの電波の強さ(機器によっては向きも)自動でコントロールしてくれるようになります。アクセスポイントが4個以上になってくると、設置前に調整して設置する、後はそれぞれのアクセスポイントが自律的に動作するということが難しくなります。そこでこのコントローラで集中管理する必要になってきます。


以上、海外の現地法人で必要なIT機器をまとめてみました。もう一回、クラウドを利用したバージョンも書いてみたいと思います。